某ゲーム会社(思い出し書き)

YouTubeで時間効率に関しての動画を視聴した。そこで思い出した事とその時も思ってた事が『やっぱりな』という結果だったので書いてみる。

 

某ゲーム会社に派遣で二回ほど行った事があった。

ゲーム好きな人ならほぼ知っているほどの大会社。

もう10年ほど前の話なので今は知らないけども多分体質は変わってないと思う。

大会社なのにPCに関しては当時でもあまり処理能力の高いものではなかった。

むしろ型落ち位のもので、そうなると処理速度が遅い。

これがプログラムやテキストなどのデータを扱うなら問題はない。

だがグラフィックデータを扱うには問題がある。

 

指示されたファイルを開くのに30秒から1分位掛かる。作業中はさほど重いとは感じてなかったが(それは作成するデータは軽いものだったから)保存に関してはやはり時間が掛かる。

保存に関しては長い間この業界で仕事をしているため、結構な頻度で取る癖がついている。

今のPCはさほどフリーズする事が少ないが、昔のPCを使って現在に至っている者としてはせっかく作成したものを保存していなかったためにフリーズして作成し直しなどは耐えがたいのだ。

 

この一日にデータを開く+保存は何度も繰り返される。

その度に1分×回数分の作業時間が削られるのだった。

最終的に勤務時間にするとその分は会社の損だろうと感じていた。

 

これ、正規社員は最新の機種を使わせてもらってるかと言うと、もちろん派遣よりは多少マシかもしれないが、会社全体が目先の金を渋る体勢なためにそんなに良いPCではない。そういうのを加算していくとものすごい損失なんじゃないかと思う。

 

で、自分のやってる作業は軽いと書いたが、実際『これでやって』と言われたデータが問題なのである。

そのデータは過去のデータが丸々残ってるデータでそれ自体を消去しては駄目という支持だった。

つまりわざわざ処理の遅いPCで、使わない部分の多い重いデータ上で作業をしろと言われていた訳だ。非効率極まりない。

こんなの参考ようにそのデカイデータを渡してせめて1つ前のデータ+新規データにしていれば重くなくなる。

さらに過去のデータの構造も開くとかなり汚く整理整頓もされてない。

 

私も正社員だった会社があったので、終わったプロジェクトのデータまとめは毎回して来た。何かのきっかけで復刻してゲームを作る事もあるし、続編などを作る可能性も考えて、自分でなくとも何となく分かるように、データと説明書類をまとめておくという事を必ずするのだ。

これは派遣社員でも、契約満了の際に全てのデータを渡したりする時にもするので、多分やった事がある人は多いと思う。

しかしその会社のデータは本当にぐちゃぐちゃという表現が相応しいもので、私も少しは掘り起こしてみたが、指示する人自体が掘っても仕方ないと言っていたのでやめた。

ただこういう本当に非効率なやり方をずっと続けていて何とも思わない、いや思うのをやめている社内の状況って……と感じたものだった。

 

こういう会社の体質なので、残業時間が問題になった当時の行動も最悪なものだった。

私は派遣なので、決められた時間しか働かなかったしそれで作業遅延も特になかった。与えられた作業はちゃんとしていたので退社時間に帰宅したし、もしそこでどうしても間に合わないとしたらきちんと残業としてやったと思う。

ただそこは大会社なので、そういうのを破ると世間からバッシングが入る。

そうなるとどうなるかというと社員は定時でタイムレコーダーを押してからサービス残業に入る訳だ。

で、ここで良くないけどまだ社員は良い。良くないけど。

 

派遣と違って、社員って長期の雇用契約をされている訳で、大会社なのでボーナスだって出ると思うし取れるかは分からないけれど有給だってあると思う。

その会社は年俸制だったのでもしかしたら会社が来年度は君はいらないと言ったら退職になるのかもしれないけど(本人の意思はあるとは思うけどややブラック体質だったので分からない)、とにかく数か月のみで雇用されている派遣に比べたら会社との雇用関係は強い。

所が、同じく派遣で入っている人間も、何故か社員に右習えで定時タイムレコーダー押して残業を何人かしていたのにはゾッとした。

同じとは言え、私とは違う派遣会社だったけれど、そんな事を派遣会社は強いないと思うし、もし強いたら担当と相談した方が良い。

でないとプロジェクトを管理している人が、前の実績で次のプロジェクトも想定してしまうからだ。

その後のプロジェクトはそういう社員派遣含めてのサービス残業を含めた実績を当たり前として立てられ、出来ないと前は出来たのにおかしい、参加メンバーが怠慢なのではと言われる訳だ。前回の間違ったデータでいわれのない不名誉を受けてしまう。

 

その社員に右習えの人はまたプロジェクトに呼んで欲しくてそういう事をしてた可能性は高い。そこは以前に雇って既に何をするか分かっている人間を雇用する所だった。

報酬がすごい良かったかと言えば私は派遣会社が結構強い所だったので良かったと思うが、これは自分の能力じゃなく入った派遣の強さだと思う。

もちろん経歴的に自分は業界に長い人間だったけれどものすごく優秀かと言えばそこそこであり、マルチに何でも出来るか、と言えばそんな事はない。

何でもそこそこ出来る位。出来ない事は出来ない。

そこに何年も派遣として使われている人がいて、本人も多分社員を望んでいたけど、何年経ってもそうなってなかったらしいので、会社としても出来るなら社員はフレッシュな人材が欲しかったみたいだ。まあその人もその人で、いくらそういう腹はあれどものすごく遠くから始発でやって来てるのはやはり効率が良くないとは思ったが、その人としては買うゲームなどの娯楽費が抑えられず、実家から出れないみたいだった。

当時その人はもうアラフォーだったけど、それで良いのかと思ったりもした。まあその人の幸福はその人のものなので勝手にどうぞだったけど。

 

振り返るとその大会社を好意的に思っている人達(ザビ残受け入れ派)は、その会社の非効率に賛同している人達は今現在何を思っているのだろう。

そして今現在は何をしているのだろう。

多分そこで派遣を継続はしていないだろうとは思う。

なんだかなあ。

 

おまけに書いておくと、最初に入った時に他の地域から社員を引っこ抜いてプロジェクトに2人あてがっていたんだけど、1年後に再度雇われた時は1人になっていた。

引っこ抜き方が酷くて、前の部署にいて3日前に言われて東京に転属させられたらしく、来てみたがどうしてもそこに合わず精神的にやられて辞めたか地元に戻ってしまったらしい。

他にも長そうな社員がやはりいなくなっていた。

ここら辺の事は何か社員は全く口にしない話で、その人は初めからいなかったみたいにしてて怖かったなと思った。