一と百
原作は漫画で同じ作者さんのアニメ化している作品の話。
一の方は元々その作家さんがまだプロのなる前の作品であり、かなり前の作品になる。
完結はまだで現在も続いてるし(?)今やってるアニメはその原作を他の作家さんが再度コミカライズしたものになる。
そして百の方はプロになってからの作品。
プロとは言え、ウェブ漫画としての作家を出版社が募集してデビューという形。
どっちの原作もそこそこまでしか読んでないのだけど、やっぱりデビューした後の作品の方が、共感性が高い作品作りになってると思う。
一の方は、他の人はほぼいらないんだよね。
主人公も別に葛藤とかはしてない。
メチャクチャ強い主人公が全くそうは見えないために、初めは皆舐めているが、その力や人となりを知ると一目置くみたいな感じ。
ただ主人公が出たらすべてがあっという間に終わってしまうので、話の進行としてはとてもやり辛いし面白くするのが大変になる。
何でこっちを新たにコミカライズしたのかは非常に謎だった。
難しいから。
百の方はと言えば、主人公は中学生である。
一同様にもんの凄い力を持っているけれども、本人はそれをあまり良く思っておらず、心の均衡を崩すと爆発してしまう。
そのために心のより所である師匠がいて、不安定になったら自分よりも何の力も持っていないがその師匠に助けてもらって導いてもらっている。
つまり弱点があるのだ。
中学生というまだ未成熟な年齢であるという部分で、胡散臭いが成人である師匠の助言や信頼は百に行動力を与える。
その派生で同じ年の友人も出来るし、兄弟とのわだかまりも解消したりと、最終的に百が戦って終わるという一と同じ道筋でも起伏が生まれる。
起伏がないものは単調になるし、単調なものを面白くするのは至難の業になる。
しかも困った事にコミカライズされた一は超絶技巧の漫画家さんがコミカライズしているので、多分そこそこ面白ければ見ごたえがあると思う。
所がアニメはそうじゃない。しかも一は二期になってアニメ制作会社を変えてしまっており、最新の放送分は本当に酷かった。何だあれ?って感じ。
一期が面白かっただけに余計何だあれになるんだと思うんだけど、某動物友達Pが関わってた作品なので、変な勘ぐりもでちゃう。
百の方は一期、二期通して同じ会社だったけど、それもどっちかと言えば一期が好きだったが、二期は二期でかなり楽しませてくれた。
素晴らしい作品だったので、OVAも楽しみ。
同じ作者のアニメ作品で、しかもどっちも二期までやったのにかなり差があるなっておもったので書いてみた。