地獄楽

レンタルして読んだ。

元々どこかで1巻の冒頭だけ知ってて『絵は上手いなあ』と思っていた。

なので『鬼滅』の1巻と共に両方1巻だけ前に借りて読み、地獄楽の方は1巻以降の話は盛り上がらないだろうなあと感じた。

で、『鬼滅』の2巻以降を借りようと思ったら8巻までないので、仕方なく地獄楽の2~3巻を借りて読んでみた訳ですが……思った通りな感じでした。

 

既に2巻で読み進めるのが面倒臭い。

そもそもジャンプ系作品って、初めの部分だけしか考えていないものが多くないかと感じる。

他に沢山のデビューとか連載持ちたい作家さんがいて、そこをまず突破する部分だけスタートしてしまう。

これは編集がまたこういう風にしてるんだから仕方ない。

良く編集がペラペラペラーって漫画斜め読みにして判断とか言ってるのを聞くけど、まあ目に留まるものがあるかを見るのは良いとして、そんなのよりももっと良いものを作ろうとしてくれよって思う。

漫画のページ構成なんか、ジャンプで一番売れてる作家さんを見ても全然良くないからね。

売れたからあれはあれでOKってなってるけど、はっきり言ったら見づらい事この上ない。売れてるから編集は言えないんだろうけど、編集って本当はそういうのも言って行って、作家を育てないとダメなんだからね。

 

閑話休題

この作家さん絵は上手いと思うんだけど、こんなにたくさん出てきたら、描き分けとか出来ない。顔の造作は顔が良いか悪いかになってしまってて、顔の良いのはほぼ同じで、髪型と服装等々でようやく分けている感じ。

まあそんなの他も同じなので、それを避けるにはそういう描き方をしたらダメって事になる。

また主人公が妻のために頑張る、そのパートナーのヒロインも自分の生き方のために頑張る……は良いんだけど、何か足りない。徐々に主人公、ヒロインが自分の葛藤を乗り越えて成長してるのに、全然読者の気持ちを引っ張ってってくれない。

何か色々言ってるんだけど、こちらの感情に訴えてこないんだよね。

作者さん、本気で訴えてる?

これを読者に伝えたいって思うように描いている?

 

と言う訳で3巻まで借りたのでそれは読むけども、その後は借りないと思う。

ジャンプ系の作品はこういうのが多いので期待はしないから残念って程でもないんだけど、あまりにも同じような『感情に訴えかけない作品』が多いのでちょっと書いてみた。

 

編集もその作家が何を描きたくて、どういうのに特化してるかというのをちゃんと見て考えて作品を描かせてあげてよって思う。

しかし自分の経験則だと、絵を描ける、漫画を描ける人をただ『こういうのを描いてほしいから依頼する』って人ばっかだったので、そういうのだと漫画は死ぬよねと思う。